訃報を手紙やはがきで受け取ること、ありますよね。
「悲しんでいるご遺族に失礼のないように返信したい。けどどうすればいいんだろう…。」
心配しなくても大丈夫。
こちらではそんな訃報への返信の方法についてお伝えします。
訃報を受けたときの返信の仕方は?手紙やはがきの場合はどうしたらいいの?
訃報を手紙やはがきで受けたときの返信の仕方
本来、訃報の返信=お悔やみは、弔問し直接伝えるのが最も正しい方法です。
通夜や葬儀、告別式に参列したり、ご自宅に伺うなどができれば一番です。
それが難しい場合に、お悔やみの手紙やはがきを書いて返信をします。
それでは具体的な返信方法についてみていきましょう。
絶対NG!避けるべき言葉
まず気を付けたいのが使う言葉。
手紙やはがきに限りませんが、弔事の場合には絶対に避けるべき言葉があります。
<①重ね言葉>
ますます、いよいよ、たびたび、重ね重ね、返す返す、次々、ときどき、くれぐれも、しみじみ、まだまだ、皆々様 など
<②連続や繰り返しを表す言葉>
さらに、続いて、引き続き、再び、追って、重ねて、繰り返し、ようやく、再三、やっと など
これらの言葉は不幸が「重なる」「続く」ことを連想させるためタブーになっています。
<③生死を直接表す言葉>
×「亡くなった」→○「ご逝去」
×「生きていたころ」→○「ご生前」
<④「4」「9」といった縁起の悪い数字>
また、亡くなられた原因(死因)を聞くことも避けましょう。
返信に使う便箋・はがきやペンに決まりはある?
返信に使う便箋・封筒やはがきは白色を選び、色付きのものは避けましょう。
また、弔事の手紙は毛筆で、薄墨で書くのが正式なマナーになっています。
ですが筆書きに慣れていない方は無理をせず、ペンで書いても構いません。
ペンのインクは黒かブルーブラックを選びましょう。
どんな内容を書けばいいの?
内容については、以下の流れを押さえておきましょう。
【1.始めの言葉】
例:
「この度は、◯◯さんのご逝去の報に接し、心からお悔やみ申し上げます」
※「拝啓」などの頭語や季節の挨拶は不要です。
【2.故人への想い】
個人をしのぶ想いを、心を込めて自由に綴りましょう。
例:
「◯◯さんには幼い頃から目をかけていただき、社会人になってからも大変お世話になりました。あの笑顔がもう見られないのかと思い、深い悲しみに包まれています。」
【3.ご遺族への労り、励まし】
そして、忘れず書き添えたいのが、ご遺族にかける言葉です。
これが返信の主要な部分となります。
例:
「今はまだ辛いと思いますが、1日も早く穏やかに暮らせますよう心より祈っております。くれぐれもお体に気をつけてください。」
【4.お詫び】
続けて、直接弔問に行けない事情やお詫びを述べます。
例:
「本来なら直接お悔やみを申し上げるべきところですが、遠方のためままならず申し訳ございません。」
【5.締めの言葉】
最後は、お手紙でご連絡したことへのお詫びやお悔やみの言葉を添えます。
例:
「略儀ながら、書中をもちましてお悔やみ申し上げます。」
「遅ればせながら、謹んでご冥福をお祈りいたします。」
訃報を伝える側になったときは?訃報の返信の返信はどうするべき?
次に、自分が訃報を伝える側になったときの対応もみていきましょう。
訃報を伝えるときのポイント
まず気になるのはタイミング。
家族や親戚などの身近な人には、故人を自宅や葬儀場に安置したらすぐに知らせるのがベストです。
通夜や葬儀の日程がまだ決まっていなくても構いません。
その場合は「詳細は後程ご連絡します」とひと言添えましょう。
また、故人が所属していた会社や取引先などには、葬儀の日程が決まってからのお知らせするのが適切でしょう。
また、訃報の内容には以下の点を盛り込みます。
・誰がいつ亡くなったのか
・お通夜や葬儀の場所と日程
・お通夜や葬儀の形態と宗派
・喪主の名前と連絡先
・家族葬や密葬など身内のみで葬儀を行う場合はその旨
訃報への返信があったときの返信はどうする?
訃報の返信=お悔やみをいただいた際には、お礼の返信をするのが基本です。
受け取っていることとともに、感謝の気持ちを伝えましょう。
タイミングとしては葬儀を終えたらできるだけ早くがマナーです。
葬儀後に届いたお悔やみに対しても、読んだ後はできるだけ早く返信をしましょう。
お悔やみの返信でも、時候の挨拶などの前文は省きます。
故人の氏名を書き、まずはお悔やみの言葉に対するお礼を述べ、最後に今後のお付き合いを願う気持ちを書きましょう。
まとめ
いかがでしょうか。
悲しみと驚きで慌てていても、ポイントさえ押さえておけば礼節を守った対応ができます。
お世話になった故人へ、心を込めて返信したいですね。