故人が亡くなった日から48日目に行うとされる四十九日の法要。
とはいっても、家族や親戚、みんなの予定をその日にぴったりと合わせるのは難しい・・・。
でも大丈夫!しっかりとポイントを押さえておけば、日どりをずらしてスムーズに行うこともできるんです。
こちらでは四十九日の日どりや時間、場所についてまとめています。
そもそも四十九日って?
仏教では、亡くなってから49日目に、閻魔大王から極楽浄土にいけるかどうかの判決が言い渡されるとされています。
そのため判決の前日(亡くなってから48日目)である四十九日に、故人が極楽浄土に行けるようにと願い法要を行うのです。
48日目じゃないとダメ?四十九日に最適なタイミングと時間
四十九日に最適な日どりって?
亡くなってから48日目と決められている四十九日ですが、絶対にその日に行わなければならないものではありません。
ただし、他の日程にする場合には必ず48日目より前に行いましょう。
なぜなら、49日目以降に四十九日の法要をすると、故人が来世へ行くことを迷ってしまうとされているから。
また、四十九日が3ヶ月をまたぐのも避けるべきと言われています。
「始終苦(しじゅうく)労が身(み)につく」ということから、故人の安寧を願い避けるようにしているのです。四十九日が3ヶ月をまたいでしまう場合には、前倒しで法要を行いましょう。
また、葬儀・告別式とは異なり、四十九日に関しては六曜(大安や仏滅など)を考慮する必要はありません。
3ヶ月をまたがない日程で前倒しをし、その中で参列者の都合がつきやすい土日を選ぶのがよいでしょう。
なお、土日は寺院や法要の後の料理店等が混むため、それらの場所で行う場合には早めに予約を入れておくと安心です。
四十九日に最適な時間
法要を何時から行うかという決まりはなく、時間帯は午前でも午後でも問題ありません。
ちなみに、四十九日の一般的な流れは「開式・法要・納骨式・お墓参り・会食」となります。
参加者の人数や行う場所などにもよるものの、全体での所要時間は、会食まであわせて4~5時間程度。
そのため、法要後の会食を行う場合には食事の時間を考慮し、お昼前の時間帯に設定する場合が多いようです。
なお、会食は必ず行わなければならないものではありません。
時間については、四十九日を行う会場の都合や参列者の都合、会食の有無によって決めていきましょう。
どこでやる?!自宅でしっとりもあり!
四十九日を行う場所
四十九日を行う場所は、実はどこでも構いません。
一般的には、ご自宅・寺院・仏事料理店のいずれかになります。
最近では、家族葬の増加に比例してご自宅で行う場合も増えています。
自宅で四十九日を行うときのポイント
もし自宅で四十九日を行う場合のメリットは、会場使用料もかからず自分たちの好きなスケジュールで組める点。
デメリットは、準備を全て自分たちで行う点です。
では、準備とはどんなことをすればよいのでしょう。
まず、法要後の会食を行う場合には、会食の準備が必要になります。
自宅で会食を行うにはスペースや食器が足りなかったり、負担も大きくなりがちです。
事前によく検討をして、難しいようであれば会食用にお店を予約して行うのがよいでしょう。
また、家の中や仏壇を整え、法要の飾り等も準備しておきましょう。
座布団は参列者の分だけでなく、僧侶の分も忘れずに。
僧侶用の座布団は仏壇屋で売られている専用のものがありますので、できればそちらを用意しましょう。
ろうそくとお花も用意します。
ろうそくは三回忌までは白色を使い、仏壇に飾る花は、赤などの派手な色は避けるようにします。
また、僧侶へのお布施の他にお車代と御膳料も忘れないようにしましょう。
読経のお礼を述べた後に渡すのがマナーです。
見落としがちなのは、自家用車で来る参列者のための駐車場の確保です。
自家用車で来る方が多いようでしたら、特別に駐車場を借りるなどの手配も検討が必要です。
また、四十九日を終えた後に納骨をされる場合には別の手続きが必要です。
遅くても1週間前までにはお墓の管理事務所へ連絡をし、必要な手続き・費用を確認しましょう。
納骨の当日は、【埋葬許可証】も忘れないようにご注意ください。
まとめ
いかがでしょうか。
四十九日といっても、参列者の都合に合わせて日どりや場所を柔軟に決められるので安心ですね。
参列者のみなさんで、故人を偲びながら改めて心を込めて送り出せますように。