じわじわと若い世代からお年寄り、さらに海外の方と多くの方から注目されている盆栽。
知らない人から見ると、一見観葉植物もと同じようなものにも受け取れます。
実はかなり奥深く、物によれば数千万円にも下らない程、高値で取引されているものもあるのです。
そんな盆栽の中でも特に人気なのが『桜の盆栽』。
きちんとお世話をし、育てることで春の季節に嫌いな桜を自宅に居ながら観賞し、花見を楽しむことが出来るのです。
しかし、見事に花を咲かせるに至るまでの工程が大変で難しく、なかなか花を咲かせてくれない盆栽もあります。
折角手塩に掛けてお世話したつもりなのに…。
咲かない桜の盆栽にガックリ肩を落とす方も見受けられます。
そこで今回は桜の盆栽を上手に咲かせるにはどうすればいいのか?
ここに着目してご紹介したいと思います。
桜を咲かせる盆栽の作り方とは?挿し木から育てるコツをご紹介!
桜を咲かせるための盆栽の作り方の一歩である桜の株を増やす方法ですが代表的なものでは3つあり、種まきに挿し木そして接ぎ木となります。
その中で今回は『挿し木』にスポットを当てていきたいと思います。
挿し木の育て方ですがさくっと見てみましょう。
① 深さ10cm以上ある育苗ポットを準備に鉢の底から2~3cmの深さまで砂を敷く。
② その上に5~6cmほど赤玉土や鹿沼土を入れる。
③ 挿し木したい桜の枝の切り口を、斜めにカットし整える。
④ その切り口を約2~3時間位水に浸しておく。
⑤ 枝についている1/2~1/3程の葉っぱはすべて取り除いてしまう。
⑥ 切り口に発根剤を塗り、発根剤を塗った側の枝を6~10cmほど土に挿す。
注意として、何本か合わせて挿し木がしたい場合には株同士の間隔を3~4cm空ける
⑦ 土が乾かないよう水やりをしながら、日陰で世話する。
⑧ 半年ほどたつと、株が十分に育ってくるため頃合いを見てから、鉢に植え替える。
この中で大切なことが土です。
赤玉土や鹿沼土を挙げたのには理由があり、無機質な土で菌がいないことと、保水性があることが重要になります。
普通植物を育てるに当たって菌と言えば栄養になりそうと考えてしまいますが挿し木に関してはカビの原因となり、腐らせてしまう恐れがあるからです。
また育て方からわかるように土を乾かしてはいけないため、保水性に優れた土を選ぶことで水やりの回数を減らす事ができます。
また養分も少ないものでなければ根が張りにくく、枯れてしまう原因にもなります。
ですので、植物であっても腐葉土などは挿し木には不向きですのでご注意ください。
失敗しない盆栽の桜の育て方はこうする!挿し木に最適な時期とは?
そして大切なのが挿し木する時期なのですが、桜の盆栽には一年間に2回あり
① 2月下旬~3月中旬で、新芽の付いている枝を切り取り使います。
② 6 ~7月では花の咲き終わった後でその年に伸びた新しい枝で10~15cmほどの長さの枝を切り取り使います。
まとめ
いかがでしたか?
挿し木してからも、もちろんいろいろとお世話の必要になる桜の盆栽ですが、手塩に掛けて育てるからこそ、キレイに花が咲いたときの喜びはひとしおかと思います。
家で眺めることの出来る自分だけの桜。
手塩にかけてた結果実を結び桜を観賞することが出来るのか?先を楽しみにできるのが盆栽のよい点かと思います。