これから油絵を始めたい!
でも水性絵具とは勝手が異なるみたいだし、筆も大切にしたい。
そんな方にオススメの油絵用の筆の洗い方と、必要になる道具を紹介します。
筆は水で洗えない?筆を洗うために必要なもの
基本的に水を使って洗うことはできません。
布・キッチンペーパー・ウェス・トイレットペーパー
描いている途中に色を変える場合に筆についた絵具を拭き取る際にも使用します。
トイレットペーパーは素材が柔らかいので愛用している方も多くいます。
ブラシクリーナー
油絵具用の洗浄溶液です。
こちらで筆を洗います。
シンナーのような物で匂いもきつく、火気厳禁です。
換気をしっかりと行い火元には十分注意しましょう。
無臭の製品もありますが一般的な物に比べて高価になっています。
どうしても匂いが気になる方はご一考ください。
また、手荒れの原因にもなりますので容器の移し替え等は手袋の装着をオススメします。
筆洗器
・金属製の密閉型筆洗器
油絵具専用の金属製で蓋はしっかりと密閉できるようになっています。
内部は穴の開いた仕切りで二層の構造になっています。
余分な油絵具が底に溜まっていく仕組みになっており、洗浄がとても行いやすいよう工夫されています。
しっかりした作りの物から小さいリーズナブルな物まで様々あります。
特に高価なものは「軽い・丈夫」となっており、万が一にテーブルから落とした際も蓋が外れなかったり凹まなかったりと高い信頼性を備えています。
最初はどんな失敗をするかわからないので初心者の方にはやはり専用器がオススメです。
・持ち運びにも便利な小ボトルタイプ
100ml等の少量のクリーナーが入っており、ボトルの形状も筆を洗うための形になっています。
外で油絵を描きたいという方にはオススメのものです。
砂時計のように真ん中がくびれていたり、底部が二股になっていたりと用途に合わせた形状を選ぶことができます。
屋外屋内問わず役立つと思います。
・筆用石鹸
筆を洗うための固形石鹸で、筆を洗う際の後半で使用する物です。
筆の洗い方について解説!
しっかりと手入れをしてあげれば筆も長持ちして愛着も湧くことと思います。
汚れた筆をキレイにしてあげましょう。
①筆に付着している絵具を布やペーパーで拭き取る
この作業を行うことでブラシクリーナーの汚れを抑えることができ、クリーナーを長く使用することに繋がります。
毛並みにそって丁寧に拭き取ります。
②筆洗器で洗う
穴の開いた仕切りの上までブラシクリーナーを注ぎます。
筆を穴に沿って優しく動かし、油絵具を落としていきます。
この時、染み出した絵具は下に落ちていきます。
絵具が落ちきったらクリーナーを拭き取ります。
③筆用石鹸で洗う
筆を石鹸に直接当てて優しく擦ります。
流す際は熱く感じない程度のお湯で流して清潔な布やペーパーで水気を拭き取ります。
④乾かす
筆先を下にし、吊るして自然乾燥させます。
まとめ
水彩絵具と比較すると工程が少し複雑になりますね。
ただ、水から専用クリーナーに置き換わっただけなので難しくないと思います。
洗浄を怠ってしまうと固まってガチガチになり、筆を使えるように戻すには苦労することになってしまうので作業後は必ず行いましょう。