筆者は読書感想文を書くのがとても苦手でした。
「どのように書いたら良いのか分からない…」や「指定された文字数が足りない…」いう経験があります。
最近では「読書感想文 パクリ」と調べるとサンプルを書いたサイトが沢山でてきます。
サイトを参考にパパっと終わらせようと思う人もいるかもしれません。
しかし本来ならば望ましいことではないですね。
そのまま言葉を丸写しにするのではなくオリジナルの読書感想文を書くために書きやすい本のおすすめや書き方の例文をご紹介します!
読書感想文で中学生が書きやすい本のおすすめはこれだ!
読書感想文…読んで字の如くまず本を読まないと始まりません!
もちろんお気に入りの本があるに越したことはありません。
ですが、どんな本を読むべきか悩みに悩んでいる中学生のあなたにおすすめしたい本があります。
それは【同年代が主人公の本】・【自分と同じ共通点がある】ものです。
なぜそれをおすすめするのか?
読み手が感情移入しやすく読みやすい内容のためです。
読みやすい→内容が頭に入ってくる→読書感想文が書きやすいという良いサイクルが完成します。
では、具体的にどのようなタイトルの本が書きやすいのかを簡単な説明と共にいくつかご紹介したいと思います。
おすすめの本 その1
・DIVE 作者:森絵都
飛び込みのオリンピック選考会を前に葛藤や成長をしていく中学生3人の姿をそれぞれの視点から描いた話。
第52回小学館児童出版文化賞受賞作品。
・ホームレス中学生 作者:田村裕
言わずもがなお笑い芸人麒麟の田村さんが書いた中学生時代に公園でホームレス生活を送った話。
映画化もされとても話題になりました。
ある日、父親から突然の「解散宣告」によりホームレス生活を余儀なくされた田村少年。
どのような展開になっていくのか。
・西の魔女が死んだ 作者:梨木香歩
不登校になった中学生の女の子のひと夏の物語。
中学生になったもののどうしても学校へと足が遠のく主人公の女の子。
そんな女の子がひと月あまりを過ごすことになったのは大好きなおばあちゃんのところ。
おばちゃんはまさかの本物の魔女。
女の子は魔女から手ほどきを受けることになるのだが…
おすすめ本 その2
・夜のピクニック 作者:恩田陸
「北高鍛錬歩行祭」を学校行事として毎年行っている高校が舞台の話。
歩行祭とは全校生徒が80キロの距離を夜通し(朝8時から翌朝8時までの24時間)歩く高校生活最後のビッグイベント。
主人公の1人である甲田貴子は誰にも言えなかった秘密を精算するため密かな誓いを立て歩行祭にのぞみます。
ただ歩くだけのイベントから広がるストーリー。
青春を噛み締めずにはいられない小説です。
・夏の庭 作者:湯本香樹実
小学6年生12歳の男の子、木山(ぼく)・山下(でぶ)・河辺(メガネ)の3人が死体を見てみたいと興味本位から近所のおじいちゃんと友達になる話。
「死んだらどうなるんだろ」。きっかけは山下のおばあちゃんの死でした。
最初は今にも死にそうなおじいちゃんの死の瞬間を目で見ることが目的だった3人。
しかしおじいちゃんとの交流を通して少年たちの心境にも徐々に変化が起こっていきます。
・ハッピーバースデー 作者:青木一雄
母親に誕生日に言われた一言で声を失った少女の話。
母からは精神的虐待、兄から暴言を日常茶飯事に受けていた主人公あすか。
そんなある日「あすかなんて本当に生まなきゃよかった。」と母親からの冷たい言葉を聞いたショックから声が出なくなってしまいます。
その経験から感情を失ったあすかでしたが、祖父母の愛、色々な人々との出会いを通して少しずつ言葉を取り戻していきます。
またその姿を見た家族も自分たちの過去を見つめ直し始めるきっかけになっていくのでした。
・聖の青春 作者:大崎善雄
若くして亡くなった天才棋士の生涯をまとめたノンフィクション作品。
実在した天才棋士である村山聖(享年29歳)の生涯を、フィクションを交えながら描いたストーリー。
幼少期から抱えた難病と闘いながら棋士の道へと進んだ主人公。
彼は一体どのような人生を歩んだのか…
気になった本はありましたか?是非あれば読んでみて下さいね。
読書感想文に悩んでいる中学生に書き方の例をアドバイス!
インパクトのある題名の書き方!
読書感想文を書く時に意外と大事な部分なのが題名です。
シンプルなものも良いかもしれませんが、人とは違うインパクトのある題名を書いてみるのはどうでしょうか。
以下でいくつかのパターンに分けてご紹介します。
・本のタイトルを書く場合
「◯◯◯◯(本の題名)」を読んで考えたこと
「◯◯◯◯(本の題名)」から学んだこと
・登場人物の名前を書く場合
「◯◯◯◯(登場人物)」が教えてくれたこと
私(僕)が「◯◯◯◯(登場人物)」だったら
私(僕)が憧れる「◯◯◯◯(登場人物)」
・本の中に出てくる印象に残ったセリフを書く場合
「◯◯◯◯(セリフ)」の意味とは
「◯◯◯◯(セリフ)」と言える人になりたい
もしどうしてもすぐに題名が決まらない場合は先に本文を書いてみるのも1つです。
本文が書き終わったらその内容に合わせて題名を考えるとパッと思いついたりすることもありますよ。
書き方の例をアドバイス!
本を読む時にはただ本を読むのではなく、印象に残った言葉やシーンを付箋やメモをしながら読んでいきましょう。
例えば、「自分の考えと同じ部分」・「自分の考えと違う部分」・「自分が発見し学んだ部分」などです。
これら内容と自身の体験談や理由を加えながら感想文を書くと内容を充実させることができるからです。
またいきなり原稿用紙に書いていくのではなく、ノートなどに下書きをしましょう。
パソコンや携帯を使える人はそれにメモしていくのもいいですね。
その後、原稿用紙に清書をするようにしましょう。
では、ここからは読書感想文を書く時の基本的な構成を知りましょう。
読書感想文は4つのパートに分けて書くと書きやすいと言われています。
それは「書き出し」・「あらすじ」・「感想」・「締めくくり」です。
・書き出し
本を選んだ理由やきっかけなどを書きましょう。
【例文】
- 本を探している時に本棚にならんでいた○○に興味を持ったから
- 自分は○○が好きでそのことについて書いてある本だったから
- 兄弟や親にこの本をおすすめされたから
・あらすじ
「いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのようにした」の答えを出し、ストーリーの時系列に並べていきます。
そして内容を簡潔に説明しましょう。
・感想
物語の出来事についてどう思ったか、自分だったらどうするのか。
登場人物の好きなところや嫌いなところ。
もし自分が登場人物だったらどうするのか。
これらを基本的には理由もつけて書きましょう。
こういった心に残ったことや感じたことを書くようにしましょう。
【例文】
- 私(僕)はこの本の登場人物○○が好き(嫌い)です。なぜなら○○だからです。
- この本の登場人物は○○したが、もし自分がこの登場人物だったら○○のようにする。
- 私(僕)はこの物語の〇〇に共感しました。
- 私(僕)はこの言葉が心に残りました。○○が言った「○○」です。
- この本で私(僕)は○○の大切さを知った。それは○○のシーンからです。
・締めくくり
本を読んで自分の気持ちの変化などを書きましょう。
【例文】
- この本を読んで○○しようという目標ができた。
- この本を読み同じ作者が書いた他の本も気になったので読もうと思います。
- 私(僕)はこの本を他の人にもおすすめしたいと思います。なぜなら〇〇だからです。
各パートの占める割合ですが、
- 「書き出し」と「あらすじ」…全体の10%くらい
- 「感想」…全体の60%くらい
- 「締めくくり」…全体の20%くらい
まとめ
読書感想文は苦手な宿題の1つである人が多いと思います。
嫌だ、面倒くさいと夏休みの最後まで残してしまい焦ることもあると思います。
でも、もう大丈夫!
書き方の構成をしっかり掴めば難なく書くことができるようになります。
読書感想文を早めに終わらせて夏休みを楽しみましょう。