あなたはドアサッシの掃除をしたことはありますか?
お風呂を掃除する時は浴槽内や床を掃除する方が多く、ドアサッシまで目が行くことはなかなかないと思います。
ドアサッシは洗いづらそうな構造なので敬遠されがちです。
放置すると頑固な汚れとなってあとあと大変な思いをすることになります。
そうならないために、今回はドアサッシの掃除方法をご紹介するのでぜひマスターしてください!
お風呂のドア下のサッシが汚れる理由について
お風呂のドア下には汚れがつきやすい要素がいくつもあります。
・ほこり
お風呂のドア下のサッシには通気口という空気が通る隙間があります。
通気口には埃が溜まりやすいです。
・石鹸かす
体を流した時の石鹸などがドア下に飛び散りやすく、それが水道水とまざって石鹸かすとなります。
・カビ
ドア下は上から水が垂れて常に湿っているのでカビが繁殖しやすくなっています。
サッシを掃除するときの掃除方法を紹介!
汚れ別に掃除方法について解説します。
ほこり
汚れやすい場所:通気口
通気口とはドアの下にある隙間のことを言います。
換気扇を回すことで空気が換気扇に吸い込まれます。
通気口があると脱衣所の空気を換気扇が吸い込み、空気の循環をよくしてくれるのです。
その際、お風呂と脱衣所の間の空気の通り道は、ドアの下の通気口のみに限定されます。
空気の流れによって埃も通気口に吸い寄せられ、汚れの溜まり場になるのです。
また通気口の中は水滴が付いていて湿ってることがほとんどなので、水滴と埃が合わさり汚れがこびりつきやすくなります。
通気口の埃を取る際、歯ブラシだと奥まで届きません。
そんな時は毛先の長いサッシブラシを使いましょう。
軽度の場合はサッシブラシでこするだけですぐ取れます。
中度の場合、クエン酸を使った掃除がおすすめです。
水道水のカルシウムが結晶化して硬くなり、それが埃と合わさって頑固な汚れとなるため、簡単に取ることはできません。
水道水のカルシウムはアルカリ性なので酸性を加えることで中和され、汚れが落ちやすくなります。
小さじ1杯のクエン酸を水200mlに溶かしスプレーで塗布して、5分ほど放置しましょう。
その後サッシブラシでこすります。
それでも落ちなかったら、クエン酸の濃度を濃くし、キッチンペーパーを貼り密着させ、1時間程度置いてから擦るといいです。
クエン酸でも落ちない重度の汚れが、こびりついてる場合はトイレ用酸性洗剤を使いましょう。
塗布後5〜10分したらブラシでこすり取りましょう。
それでも取れない場合はこの工程を繰り返し行います。
もしお風呂のドアが内開きの場合は、仕上げにシャワーを通気口に当てると洗剤や汚れがまとめて流れ出るのでおすすめです。
通気口に汚れが溜まることを防ぐ方法としては、こまめにサッシブラシで掃除をすることです。
または通気口フィルターを貼ると埃が中に溜まることはなくなります。
石鹸かす
汚れやすい場所:ドア枠
ドア枠は、人のアカや石鹸が飛び散りやすい箇所です。
人のアカや石鹸の脂肪酸が水道水のカルシウムやマグネシウと結びつき、石鹸かすになります。
金属の汚れなので硬く落としづらいです。
それが堆積するとこびりついて擦るだけではなかなか落ちません。
軽度の汚れであれば、重曹をふりかけ擦ることで研磨剤の役割を果たし、汚れが落ちることもあります。
しかし重曹は石鹸かすと同じアルカリ性なので、中和はされず柔らかくならないため効果は薄いです。
中度以上であれば、クエン酸やトイレ用酸性洗剤を使いましょう。
酸性の物質を加えることで中和され汚れを落としやすくなります。
ヘラで削り落とすと取れやすいですよ。
酸性洗剤は肌にとっても刺激が強いのでゴム手袋を着用してください。
カビ
汚れやすい場所:ゴムパッキン
軽度の場合はカビ取り剤(塩素系漂白剤)で取れますが、菌糸がパッキンの奥にまで入り込むと取ることはできません。
カビ取り剤は塗布したあと垂直に垂れやすいです。
そんな時は、塗布した上からキッチンペーパーを貼り付けると垂れづらくなるのでオススメですよ。
クエン酸や酸性洗剤との併用で有毒ガスが発生するので注意が必要です。
もし塩素系漂白剤を使ったあとに、他の部位の掃除で酸性のものを使いたい場合は1日空けた方が良いです。
どうしてもその日のうちに、カビと石鹸かすを取り除きたい時は、かなり念入りに塩素系漂白剤を洗い流してから使用してください。
排水溝に塩素系漂白剤が残ってる場合は、酸性洗剤を洗い流した後に排水溝から有毒ガスが発生してしまいます。
そのため、排水溝の水もきっちり洗い流しましょう。
カビを予防する方法としては2つあります。
- 通気性を良くするため通気口に溜まった埃を取り除く
- 菌は60℃以上の熱湯をかけると死滅するので、風呂上がりに熱湯を満遍なくかける
まとめ
お風呂のドア下に発生しやすい汚れの掃除方法をそれぞれ解説しました。
汚れの種類によって効果的なものは変わりますので見極めが大切です。
塩素系漂白剤と酸性の組み合わせで有毒ガスが発生するので、その点に注意しながら掃除しましょう。