ベランダやバルコニーの掃除は中々手を付けづらい方も多いのではないでしょうか。
しかしベランダは常に外にさらされているため案外汚れているもの。
幹線道路沿いのお宅は排気ガスの油汚れがあったり、日当たりのよくない部屋のベランダには苔やカビが生えやすかったりと住宅の状況によって出てくる問題もそれぞれです。
今回は黒ずみとなってしまったベランダを掃除する方法をお伝えします。
ベランダ掃除のやり方で気を付けることは?
ベランダ掃除で適している日とそうではない日があるのをご存知でしょうか。
適している日は、曇り空や小雨の降る湿度の高い日です。
湿度が高いと埃や砂などの微粒子を地面に落としてくれます。
逆に風の強い日は微粒子が舞いやすいのでベランダ掃除に向いていません。
晴れた日も掃除するにはうってつけのようですが、屋外での作業となるため長時間外にいて熱中症の心配などもあるので避けた方がよさそうです。
梅雨時期の休日は外に出かける代わりにベランダ掃除をするのも手かもしれません。
次にベランダ掃除の手順です。
まずはベランダに物がある場合はどけておきましょう。
鉢植えやすのこを敷いている場合は、風通しや日当たりが悪くなっている可能性があるので必ず移動させて掃除するようにします。
ベランダの汚れもいくつか種類があるので種類別に掃除方法をご紹介します。
鳥のフン
フンにアレルギーの原因となるような微生物や菌が含まれている可能性があるので水を含ませたキッチンペーパーで除去します。
この時に菌を吸い込まないためにもマスクを着用し、手にはゴム手袋をはめて処理します。
ふき取った後はアルコール消毒、もしくは塩素系漂白剤を薄めた水を吹きかけて消毒します。
鳥のフンはしっかり除去しておかないと同じところにやってきてフンをするので見つけたらすぐに処理をしましょう。
土埃や砂
ベランダ汚れで最も多い汚れです。
水で洗い流すと排水溝に砂が溜まって詰まりの原因となるため、掃き掃除で除去するようにしましょう。
ほうきで掃いたり掃除機で吸うこともできるのですが、おすすめは新聞紙に吸着させる方法です。
細かく切った新聞紙を濡らして土埃や砂のある部分に被せて拭くだけです。
新聞紙のインクの油分が汚れをからめとってくれます。
ベランダによってはタイル張りだったり継ぎ目の目地に土が入り込んでいたりするので使い古した歯ブラシなど細いブラシで取りましょう。
水で取るよりも、水100mlに重曹小さじ1杯を溶かした重曹水をブラシにつけて取ると簡単に汚れが落ちます。
排気ガスに含まれる油汚れ
重曹は弱アルカリ性の性質があるため、酸性の汚れを取ることに適しています。
重曹よりもアルカリ濃度が高いのがセスキ炭酸ソーダです。
まずは重曹水で試してみて汚れが取れない場合はセスキ炭酸ソーダを試すなど使い分けるとよいでしょう。
同じ弱アルカリ性の性質を持つオキシクリーンも役立ちます。
こちらは洗面器一杯分(約4ℓ)の40度以上のお湯にオキシクリーン120gを溶かします。
泡立つくらいのオキシ液を作ることが目安です。
スポンジにオキシ液を含ませて汚れになじませるようにつけて10分ほど置いてから水で流します。
オキシクリーンは酸素系漂白剤なので白いタイルなどはとてもキレイに仕上がります。
水に溶かす重曹やセスキ炭酸ソーダと違って、お湯で溶かすことがポイントです。
ここまでくれば大体の汚れは取れているのではないでしょうか。
ベランダ掃除で黒ずみを取り除く方法
黒ずみの原因はカビや苔、こびりついた土埃など何によって汚れているかで掃除方法が異なります。
これからカビや苔による黒ずみを除去する方法をご紹介します。
カビや苔は表面に見えている部分だけでなく、根が生えているため根を取り除かない限りは何度でも生えてきてしまいます。
生えやすい場所は日当たりが悪く、水はけの良くない場所です。
すのこや鉢植えが原因のカビや苔の場合は移動させれば太陽の日差しでカビや苔が生えないようになるのですが、元々の日当たりが悪い場所や風通しが良くない場所はそうはいきません。
そんな場所には塩素系漂白剤による掃除が効果的です。
カビや苔の部分に塩素系漂白剤をスプレーし2分ほど待ってから水で流します。
塩素系漂白剤は強い除菌力を持っているので効果は抜群です。
コンクリートの素材は同じアルカリ性の性質のため使用することができますが、ベランダやバルコニーの素材によっては塩素系漂白剤を使用することによって傷めてしまう可能性があるため、使用の前に注意事項をよく読んでから使用しましょう。
もし使用できない素材の場合は、ベランダや玄関の苔やカビによる黒ずみを落とすための専用の洗剤も市販されています。
苔による黒ずみ除去に効果的な方法として熱湯消毒があります。
ヤカンにお湯を沸かして苔の部分にかけます。
数回繰り返してブラシでこするとキレイに黒ずみが落ちます。
苔の根を断つためにも熱湯消毒は数回繰り返しましょう。
まとめ
ベランダの掃除には汚れに応じた方法で掃除することにより効果的に汚れを取り除くことができます。
キレイに掃除した後のベランダやバルコニーは、より一層気持ちよくガーデニングを楽しんだり、洗濯物を干したりできますね。
一気に掃除すると時間と手間がかかりますが、月1回の掃除でも汚れの溜まり具合は変わるので、濡れ新聞紙による掃き掃除から始めてみるのもいいかもしれませんね。