これから家を建てる予定の方、雨戸かシャッターどちらにするか迷っていませんか?
マンションやアパートなどの集合住宅には雨戸やシャッターが付いていないことがほとんどです。
今は一戸建てでも付けない住宅も多いのだそうです。
しかし災害、犯罪から窓や家を守るためにも雨戸やシャッターの存在はとても大切です。
では雨戸とシャッターの違いとは何でしょうか。
そして、どちらをどのように選ぶべきなのでしょうか。
今回は雨戸とシャッターについて解説していきたいと思います。
雨戸とシャッターの違いとは?メリット・デメリットの紹介!
雨戸とシャッターの違い
雨戸の歴史は安土桃山時代にまでさかのぼると言われ、昔ながらの日本の住宅によく見られますよね。
私の実家も雨戸が付いていて、台風の予報があったら雨戸を閉めきって過ごしていました。
昔は木製の雨戸が主流だったようですが、今は金属製の雨戸もあります。
一方、イギリスで19世紀中頃に木製のシャッターが開発されました。
スチールシャッターが開発された後、日本へは明治29年に導入されたのだそうです。
こちらは現代の洋風の家によく見られますね。
雨戸とシャッターの違いは何でしょう。
一番の違いはその形状です。
一般的に雨戸は引き戸式であるのに対し、シャッターは上下に動きます。
値段も雨戸とシャッターでは大きな差があります。
では、何を基準に選んだらいいのでしょうか。
雨戸とシャッターそれぞれのメリットだけでなく、デメリットも紹介したいと思います。
雨戸のメリット・デメリット
雨戸には防風や防雨、防犯、遮光、目隠しなどの役割があります。
雨戸を選ぶメリットとして挙げられるのは、まずはそのお手頃なお値段です。
電動シャッターは雨戸の倍、もしくは倍以上の値段がかかるのです。
もう一つ挙げられるメリットは、防犯に優れていることです。
雨戸は室内の方からしか開かず、外から開けることはできません。
そのため家を留守にするときに雨戸を閉めておけば窓から侵入されるという心配は少なくなります。
今は昔と違って、デザインや素材がたくさんあります。
また、雨戸の上部に和紙を貼ることで雨戸を閉じていても光を取り入れることができたり、ブラインドのように角度を調整し通風や換気ができたりもします。
現在は雨戸も様々なデザインや機能を持ったものが増えていますが、デメリットもあります。
雨戸は建物の一番外側にあるので、存在感が大きく建物のデザインにも影響を及ぼします。
雨戸を仕舞うために戸袋が必要なため、戸袋が目立つのを気にする人もいるようです。
その他には開け閉めするのが面倒だったり、ガタガタと音が鳴ったりするのもデメリットの一つです。
また、現在は金属製の雨戸がほとんどですが、木製の場合は年月が経つと劣化し立て付けが悪くなるため、補修や交換が必要ですので注意してください。
シャッターのメリット・デメリット
シャッターには雨戸と同様の役割に加えて、採光、通風の役割もあります。
シャッターがあれば、台風や竜巻などの被害を最小限に防ぐことができます。
また、シャッターも内側からしか開けられないので、防犯効果は高いです。
そして、雨戸は外壁に戸袋があり目立ってしまいますが、シャッターケースは上の方にあるので、使用していない時にスッキリして見えます。
また、わざわざ窓に行かなくても室内からシャッターを動かすことができるので、とても便利ですよね。
電動だと人や物を挟んだりしないか不安に思われる方もいるかもしれませんが、最近は安全装置も付いているものも多いので、安全性も高くなっています。
安全とはいっても100%安全というわけではありません。
シャッターの動きが完全に止まるまで、自分の目でしっかり安全確認をする必要があります。
電動シャッターの大きなデメリットは、災害があったときに使えなくなる可能性が高いことです。
事前に停電時の操作方法を確認しておくことが大切です。
震災で建物が傾いてしまい、シャッターが動かせなくなることも考えられます。
このようにして動かなくなったシャッターは特殊な工具がないと開けられないので、緊急時の対策を事前に確認しておくことをおすすめします。
シャッターと雨戸はどっちの方がいいのか?
最近の住宅ではシャッターが選ばれることが多いようです。
場所を取らないし、様々な建物のデザインに合う商品が多いことが、シャッターが選ばれている理由です。
また、寒い日や雨の日でも自分で動かず開け閉めできるのもポイントですね。
機能性や利便性の高さからシャッターの方が多く選ばれているようです。
しかし、和風の家など建物のデザインのよってはシャッターより雨戸の方がいいこともあります。
雨戸やシャッターを取り付けるのであれば、設計士に相談してみるといいでしょう。
また、費用は雨戸の方が安く済みます。
工賃を含めて雨戸は数万円なのに対し、シャッターは手動でも数万~10万円以上、電動になると数十万が相場と言われています。
シャッターと雨戸、それぞれにメリットがあり、またデメリットもあります。
雨戸でもシャッターでも、自分の家に一番合ったものを選ぶことをおすすめします。
まとめ
最近は強化ガラスなどを使った家も多く、雨戸やシャッターを取り付けないという方も多くいます。
しかし災害や犯罪が多い昨今、自分の身と家を守るために雨戸やシャッターの方が安全性は高いのではないでしょうか。
デザインも機能も豊富になっているので、きっと自分の家に合うものが見つかるはずです。
使用する頻度、予算、操作性や耐久性など様々な点を考慮して、自分の家にピッタリの雨戸やシャッターを見つけてくださいね。