キャンプをやるにあたってイメージするのはなんでしょう。
イメージしたものの1つに飯盒でのご飯炊きがある人もいるのではないでしょうか。
炭を使って火を起こし、薪をくべ、飯盒でご飯を炊く。
こうやって文字にして言ってしまえば簡単なように感じますが、実際にやるとしたらどのようにするのでしょうか。
炭火で炊きたい!どんな炭が使いやすいの?
炭と言っても種類はたくさんありますよね。
着火具合や火力、価格なども様々です。
・黒炭
黒炭は着火がしやすくなっているため、キャンプやバーベキュー初心者向きのものと言えます。
値段がリーズナブルですが着火がしやすい反面で、着火から灰になるまでの時間が短かいです。
・白炭
価格が高く、着火も難しく時間が掛かってしまいます。
しかし、その分一度着火してしまえば火力の安定性や持続はしっかりとしています。
・着火加工成形炭
初心者にはおすすめです。
灰や椰子がら・木くずなどを砕き着火剤を混ぜて圧縮形成した燃料です。
形は丸く整えられた炭に小さな穴が空いているものや、蜂の巣型に穴が空いているものなどがあります。
着火剤を含んでいるためライターなどで簡単に火を付けることが可能で、中には1分足らずで着火できるものもあります。
継続時間は1時間程度で火力も安定性があります。
炭で炊く為の準備は何をする?
ひとえに飯盒での炊飯を炭ですると言っても、何をすればいいのでしょう。
まず、準備の仕方から見ていきたいと思います。
・準備はしっかりと!
飯盒で炊くにあたって大事になるのが準備です。
これをしないままにしてしまうと、大失敗を引き起こしてしまいます。
まずはお米の計量。
しっかり計量カップを使って計りましょう。
もしカップがなければ、飯盒の蓋でもお米を計ることもできます。
この場合は内蓋で2合、外蓋で3合となります。
次に水の計量です。
お米1合に、水は200mlとなります。
また、飯盒の内側には目安になる線が2本引いてあります。
下の線が2合の線、上が4合の線となっています。
水平なところに置いて水量の目安にしてみてください。
そして、お米の浸水。
お米も水も準備が出来たら、火にかけるだけにした状態でお米を水に浸して置きます。
この時なるべく長めにやるのがポイントです。
お米に芯が残ってしまうのを予防します。
出来たら最低でも1時間は浸けるようにしてください。
・炭火の準備
そこまで出来たら、次は火の準備です。
最初は小枝探しです。
小枝は新しいものではなく、比較的古くしっかり乾燥したものを選ぶのがポイントです。
集めた小枝は、空気の通り道ができるように適度な隙間を作りながら格子状に組んでいきます。
そして、この組んだものの上に炭を組んでください。
この時炭も小枝と同じように、隙間が出来るようにして組むようにしてください。
組み終わったら、ここで着火となります。
新聞紙を丸めたものなどに火をつけ、下から着火させていきます。
もし難しい場合や慣れていない場合は、着火剤を使うことをおすすめします。
市販の着火剤と使うのも良いのですが、もし拾えるのであれば松ぼっくりを着火剤に使うことが出来ます。
付き始めは火が小さく勢いもないので、空気を送り込み勢いをつけていきましょう。
団扇などで仰ぐと、火の付きが良くなるのでやってみてください。
いよいよ、炭でご飯を炊いてみよう!
お米や炭火の準備がしっかりと出来たら、いよいよお米の炊飯をしていきます。
まず、飯盒は炭火の上に直においてしまいます。
なるべく炭をばらけさせたりしないようにして、飯盒が水平になるように且つ倒れないように注意してください。
1. 最初は強火で火にかけて行きましょう。
2. 次第に中の水が沸騰してくる音が聞こえててきます。
そうしたら少し炭を除けて中火程度になるように調節をしていきます。
3. 中火にしてしばらくすると次は吹きこぼしがみられるようになります。
吹きこぼれが見られたら、中火にした時と同じように炭を除け今度は弱火に。
4. 弱火に調節し、吹きこぼれが収まってきたら火から飯盒を外して10~15分蒸らしてください。
この蒸らしのとき、飯盒をひっくり返すといいと言われることがありますが実際はしてもしなくても大丈夫なようです。
飯盒での炊飯をするときのポイント
ざっと炊き方を並べましたが、炊くときのポイントはとにかく火加減です。
この火加減の調節がしっかりと出来ていればうまく炊くことが出来ます。
もし、どうしても焦がしてしまったりと失敗を不安に感じるときは弱めの火で炊くようにしてみてください。
また、逆に強火で一気に最後までと思ってやってしまうと焦がしてしまったりと修正が聞かなくなるので気を付けてくださいね。
もし失敗してしまったら?
きちんと火加減に気を付けて炊いたつもりでも、失敗してしまっていたなんてことが起きてしまうかもしれません。
そんなときの対処法をご紹介しますね。
・お米に芯が残ってしまった…
これは、最初の準備であるお米への浸水不足が原因となることが多いです。
炊き上がりの際に水分が残っている時は、そのまま火にかけてもう少し炊いてください。
反対に全く水分が残っていなかった場合や、ある程度水分が飛んでしまっている場合。
こんな時は、途中でも構わないので水分を足して炊いてください。
その際は、火加減に最大限の注意を払うことが必要となってきます。
弱火、またはそれよりも火力を弱めてすることが重要です。
・お米が焦げてしまった…
ほんの少し、焦げてしまっている時は他の料理に変えてしまいましょう。
焼きおにぎりやチャーハン、ライスピザや雑炊などアレンジ方法はあります。
焦げてしまったからと言って捨ててしまったりせずに、工夫をして対応してみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
炭火で炊く際、当然のことですが火の扱いがあります。
また吹きこぼれや、火にかけていた飯盒を持つなどの場面もあります。
火傷などの怪我に十分気を付けるようにしてください。
また、いきなりぶっつけ本番でするのにはいささか高いハードルです。
できることなら一度家庭用コンロなどで練習してみるのも良いと思います。
最初はうまく行かないこともあると思います。
しかし出来るようになれば、炊飯器よりおいしく感じると思います。
出来るようになる過程も是非楽しんで、楽しいキャンプにしてくださいね。