暑い夏、エアコンに頼らないと快適に過ごすことができません。
エアコンは生活必需品となっています。
けれど夏の間の悩みは電気代です。
夏のエアコンの使用はやめられないものの、電気代がいくらになるのか、ひやひやものです。
そこで、電気代がエアコン使用でいくらかかるものなのかを考えてみます。
消費電力というのはエアコンを使うときに必要な電力量です。
またエアコンのパンフレットなどに記載してある期間消費電力とは1年間にエアコンを使った場合の消費電力の目安です。
ここで、例として期間消費電力1000kwhのエアコンを使った場合の年間の電気代と月当たりの電気代を計算します。
例:期間消費電力1000kwh=1年間で1000kwhの消費電力
東京電力の従量電灯Bプラン「第2段階料金」で計算すると1年間の電気代は
1000kwh×26.00円/kwh=26000円(1年間の電気代)
月当たり約2170円の電気代
ここで、エネルギー消費効率とは消費電力1kwh当たりの加熱や冷却能力のことで、この数値が高いほど効率の良い省エネ効果の高いエアコンと言えます。
ちなみに一般家庭のエアコンは5.0前後です。
冷房の電気代を節約したい!設定温度でこれだけ料金がかわる!
エアコンはオフィスや家庭の電力消費の約3割を占めます。
エアコンの消費電力は室内外の空気温度で変化し、夏の12:00~15:00が最もエアコンの出力が高くなる時間です。
ここで、例を使って計算してみましょう。
例:1時間冷房500wを稼働させ、設定温度になったら除湿20wに切り替え2時間使用した場合の電気代。
1kwh当たりの電気代22円で計算すると・・・
500/1000×22円/kwh+20w/1000×22円×2時間=11円+0.8円=11.8円
これを解析すると、設定温度になるまでが11円、設定温度になったら0.8円かかると分かります。
この例から分かることは、エアコンを頻繁に使うならばつけっぱなしがお得の場合が多いということです。
また、エアコンの電力量がフルパワーで使われるのは設定温度になるまで。室内温度が高くなればなるほど設定温度との差が大きくなり、それだけエアコンは設定温度までフルパワーで働くことになります。
環境省が推奨している設定温度は夏で28℃、冬は20℃。外気温と室温の差が大きいほどエアコンの電力量が高くなります。
なので、室温をできるだけ上がらないように工夫をすることも大切です。
例えば外からの陽ざしを遮るためによしずをたてかけ、カーテンの代わりにすだれを使用します。
また扇風機やサーキュレーターを使い、空気を循環させることで室温を効率よく下げることができます。
またエアコンのモードは暑い時に、自動運転でエアコンにお任せすると設定温度になるまでに時間が掛かり電力を多く使ってしまいます。
ここは強モードにして一気に冷やした方が安くなります。
冷房の電気代はつけっぱなしにした方が実は安くなる!その真偽を検証!
最近よく聞くことですが、冷房は付けっぱなしの方が、電気代が安いと言われています。
これは先ほどの例でも見た通り、一部は本当です。
ただし、すべてのケースに当てはまるというわけではありません。
エアコンの出力が高くなるのは室温と設定温度に差がある時と先ほど述べました。
ですが、部屋の大きさや窓の向き、木造、コンクリートで変わってきます。
1時間程度の外出なら付けっぱなしがおとくです。
入浴などで部屋から出ていく場合にエアコンをこまめにオンオフすると逆にエアコンはオンされるたびに最大出力で働くことになります。
これもエアコンの無駄遣いです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
エアコンについては、計算式さえ知っていれば電気代を簡単に計算できますし、仕組みを知ればどの段階でエアコンの出力が高くなるかもわかります。
快適な温度と電気代で夏を乗り切るためにはご自分の生活パターンを一度見直し、エアコンが必要な時間帯を知ることと、ご自宅のエアコンの能力を知り、もしも古いものであるならば省エネ型に買い替えることを検討するなど上手にエアコンを使うことが大事です。