「サッシの掃除を怠けていたら、カビのような黒ずみができてしまった…」
こんな経験された方は多いと思います。
つい面倒くさくて放置しがちなサッシの掃除ですが、放っておくとどんどんカビが繁殖してしまいます。
今回はサッシに発生したカビの除去方法について解説します。
サッシにカビが発生した時の掃除方法!重曹を使って簡単にお掃除
掃除の方法を調べるとよく重曹という言葉を目にします。
そもそも重曹ってどういったもので、どんな効果があるか知ってますか?
実はカビも重曹で落とせるんです!
この章では重曹の効果と、カビの除去方法ついてご説明します。
重曹の効果
・重曹は炭酸水素ナトリウムのことを指す。
弱アルカリ性なので、酸性の汚れや匂いを中和する効果を持つ。
・吸湿効果がある。
・研磨作用がある。
粒子が細かく丸いため、素材が傷付きづらい。
・発泡作用がある。
水やクエン酸と混ぜて熱すると発泡し、表面の汚れを浮かせる。
・消臭効果がある。酸性の匂いを消臭する。
重曹には以上の効果があります。
ただし、重曹には殺菌作用はございません。
また、カビは酸性に対して、重曹は弱アルカリ性のため、中和することはできません。
そのため、今回は重曹の効果研磨効果と発泡効果を利用してカビを除去していきます。
サッシがアルミ製の場合、重曹により腐食するのでご使用は控えましょう。
重曹ペーストの研磨効果で削る
まず、重曹ペーストを作りましょう。
重曹と水を3:1の割合で混ぜ合わせます。
ペーストをカビの気になるところに塗布します。
垂れてきたら、塗布した箇所をキッチンペーパーでピタッと貼り付けます。
さらにその上からラップを貼るとより密着するのでおすすめですよ。
その後5分放置した後、歯ブラシでこすり取ります。
重曹とクエン酸の発泡作用で表面の汚れを浮かせる。
水500mlに重曹小さじ1杯を溶かし、スプレーボトルに入れます。
さらに、別のスプレーボトルを用意し、その中に500mlの水とクエン酸小さじ1杯を溶かし入れてください。
カビのある箇所に重曹スプレーとクエン酸スプレーをかけ、キッチンペーパーで垂れないように密着させます。
その上からラップでパックしてあげるとなお良いです。
15〜30分ほど放置した後に歯ブラシで擦ってください。
重曹の弱アルカリ性はクエン酸と合わさり弱酸性になりますが、そこは問題ではありません。
発泡作用により、表面の汚れやカビを浮かせ擦ることで除去します。
もし重曹ペーストの研磨作用とクエン酸を加えた発泡作用を試してもカビが除去できない場合、カビは表面だけではなく、深くこびりついてる状態です。
重曹と粉末酸素系漂白剤の組み合わせ
重曹大さじ2杯と粉末の酵素系漂白剤を混ぜ、水を加えペースト状にします。
カビに塗布し、キッチンペーパーで密着させ、その上からラップでパックしてください。
1時間放置した後に歯ブラシで擦りましょう。
重曹には除菌効果がないため、表面のカビしか削ることしかできません。
しかし酵素系漂白剤には除菌効果があるため、こびりついたカビにもしっかり効きます。
カビが繁殖しやすいサッシのゴムパッキンにも効果的です。
酸素系漂白剤は重曹よりアルカリ性が強く、皮膚が荒れる可能性もあるため、必ずゴム手袋を履きましょう。
以上の方法は重曹にクエン酸や酸素系漂白剤を加えた方法で、どれも自然由来の成分を使っています。
ペットやお子様がいる家庭にもオススメです。
重曹と酸素系漂白剤を合わせた方法であればこびりついたカビも除去することが可能です。
しかし、それでもカビが取れない場合は重曹を使わず、塩素系漂白剤を使うか、プロのクリーニング業者に依頼するしかありません。
塩素系漂白剤を使う際は、クエン酸などの酸性の物質に反応し、有毒ガスを発生させるので使う際は注意が必要ですので気をつけてください。
サッシの汚れを防ぐために!掃除後の対策方法について
掃除後にカビが発生しづらくするための方法をお伝えします。
・こまめに換気する
カビは湿気が大好きなので、こまめに窓を開けて換気しましょう。
カーテンを閉めっぱなしにすると湿気がこもりやすくなります。
他にも除湿機を使うという方法もあります。
・消毒用エタノールで予防
週に一回のペースで、消毒用エタノールをスプレーで吹きかけましょう。
揮発性が高いので、タオルで拭き取る必要もありません。
・窓際にストーブを置かない
外と中の気温差が激しいと結露の原因になります。
そのため窓の近くにストーブを置かないようにしましょう。
・結露防止テープを貼る
結露防止テープを貼るだけでも効果はあります。
窓に新聞紙を貼り付けて水分を吸わせるのも効果的です。
貼るだけでカビ予防につながるのでぜひやってみてください。
まとめ
サッシのカビの重曹を使った掃除方法と予防についてご紹介しました。
表面のカビは重曹ですぐ取り除けますが、一度奥まで根を張ったカビを取るのは一苦労です。
除去した後はしっかり予防してカビの発生を防ぎましょう。