毎日の生活をおくるなかで欠かせないのが、『家事』。
その中でも、『掃除』は、なかなかやる気が起きない家事のひとつ。
簡単に『掃除』といっても、掃除機かけや、ぞうきんかけなどの簡単なものから、普段あまり掃除しない場所の掃除まで、様々なタイプのものがあります。
今回は、その中でも普段はあまり掃除しないタイプの掃除である換気扇の掃除のやり方について紹介していこうと思います。
換気扇の掃除と頻度
まず最初に、基本的な換気扇掃除の方法について簡単にご紹介します。
この記事では、『キッチンの換気扇』の掃除の方法についてご紹介したいと思います。
キッチンの換気扇の部品と汚れのポイント
キッチンの換気扇には基本的に
- レンジフード周り(換気扇の外側)
- フィルター(換気扇の内側)
- 内部のプロペラファン
という3つの部分があります。
キッチンの換気扇の汚れのポイントとしては、料理に使用する油が舞い上がることで発生する『油汚れ』が一番大きなポイントになります。
油汚れがたまると換気扇の性能も落ちますし、その結果空気の循環が悪くなり、故障の原因となる場合も。
定期的な手入れが欠かせません。
必要なお掃除グッズ6点セット
キッチンの換気扇掃除のために準備するものは6つ。
- ゴム手袋
- スポンジ
- ぞうきんかお掃除クロス
- 市販の家庭用アルカリ洗剤
- 新聞紙
- ドライバー
ゴム手袋は掃除の際に手肌を保護するために用意します。
スポンジ、ぞうきん、市販の洗剤は、掃除道具として。
市販の洗剤を用意する際のポイントとして、キッチンの換気扇の汚れは、先ほども取り上げたように『油汚れ』が大きなポイントになります。
油汚れは『酸性』の性質があるので、市販の洗剤を選ぶ際には『アルカリ性』の洗剤を選ぶと効果的に汚れを落とすことができます。
次の新聞紙は、外したファンやフィルターなどを広げた新聞紙の上に置いておくと、他のところまで汚さなくて済みます。
シンクに一旦置いておく場合も、新聞紙を広げてひいておけば、シンク内の汚れも少なくて済みますのであると便利です。
最後にドライバーは、換気扇の機種によって部品を取り外す際に必要な場合がありますから、準備しておくとよいでしょう。
自宅にあるもの、また身近なお店で簡単に準備できるものなので、ひと通りそろえておくとよいかもしれませんね。
定期的に掃除しよう
換気扇は目につきにくい場所にあるため、つい定期的なメンテナンスを忘れてしまいます。
では、どれくらいの頻度でお掃除すればいいのでしょう?
とあるアンケート調査では、換気扇の掃除の頻度について「年に1~2回」と答えた人が一番多かったです。
次に「年に3~4回」、「月に1~2回」と続いています。
しかし、理想的とされているのは、「月に1~2回」の掃除することだそう。
なお、自分でこまめに掃除をすることが難しいようであれば、専門のハウスクリーニング業者に依頼して、プロの手で掃除してもらうことも一つの方法といえます。
自分で掃除を行うときと、プロにお願いして徹底的に掃除してもらうこと、これら2つを臨機応変に考えることもできます。
普段あまり目につかないですが、定期的に掃除をして、いつもきれいな状態に保っておくように心がけましょう。
換気扇の掃除方法、外し方は?
お掃除グッズの準備ができたら、早速掃除をはじめます。
まずは掃除の前に、下準備として各部品を取り外すことからはじめます。
ステップ1:下準備
最初に、換気扇を止めて電源を落とし、コンセント式であれば、念のためにコンセントも抜いておきましょう。
次に、ゴム手袋をしてレンジフードのフィルターを外します。
機種によって外し方は異なりますが、ネジで固定されている場合にはドライバーを使って取り外します。
次に、フィルターの奥にある、ファンを固定するカバーとファンを外します。
外す時は、油汚れで手が滑って、部品を落とすことがないように気を付けてください。
ファンまで洗わないとしても、カバーだけでも洗っておくといいですね。
これで、掃除する部品が取り外せました。
取り外した部品は、広げた新聞紙の上か、シンクの中に、一か所に集めて置いておくと、各パーツを掃除するときにも、掃除が終わって部品を取り付けるときにもスムーズに行えます。
ちゃんと部品を取り付けられるか不安であれば、手順ごとに写真を撮っておくことで、部品取り付けの際にその写真を参考にすることができて便利です。
ステップ2:フィルター、ファンカバー、内部ファンの掃除
この記事では、『市販のアルカリ性洗剤』を使ったお掃除方法をご説明します。
まず、フィルター、ファンのカバー、内部ファンの掃除からはじめます。
外した部品に市販の洗剤をたっぷり吹きかけます。
この時、汚れたところに洗剤を吹きかけるようにするのがコツです。
特に油汚れがしっかりついているような場所には、しっかり吹きかけましょう。
洗剤を吹きかけた後は、しばらくそのままの状態で置いておきます。
この時の注意点がふたつ。
市販されている家庭用洗剤は、一般的に『弱アルカリ性洗剤』で濃度が薄く、皮膚についても肌荒れしにくい特徴があります。
しかし、汚れから身を守ることと肌荒れ予防のために、ゴム手袋をつけて作業をすることをおすすめします。
2つ目は、窓を開けるなど十分に換気しながら作業することをおすすめします。
市販の洗剤には、たいていボトルのラベルに洗剤使用の際の注意点や、作業の進め方などが書かれていますので、それに従って作業を進めてください。
ステップ3:換気扇本体の掃除
洗剤をスプレーして時間をおいている間、換気扇本体の汚れをとっていきます。
先ほどフィルターに吹きかけた市販の洗剤をぞうきんやお掃除クロスに吹きかけるか、洗剤を溶かした水やぬるま湯でぞうきんやお掃除クロスを濡らし、換気扇本体の内側と外側を拭きそうじします。
内側には固まってしまっている油汚れもありますので、その汚れもしっかり落とします。
換気扇本体の拭きそうじが終わり、部品の汚れを浮かせるために放置しておく時間が過ぎたら、部品の汚れをしっかりすすぎ落します。
スポンジでこすり洗いし、汚れを落としていきます。
十分に時間を取って汚れがふやけた状態になっていますので、必死になってこすらなくても汚れをとることができます。
この時、スポンジだけではなく、使い古した歯ブラシなども用意してあれば、内部ファンの溝の細かい所の汚れもブラシでかき出せますので、とても便利です。
ここでも、注意点がひとつあります。
・換気扇を掃除するときの注意点
換気扇には、『プロペラファン』というタイプのものと、『シロッコファン』というタイプのものの2つがあります。
『シロッコファン』と呼ばれる、筒状の内部ファンの場合、ファンについている『バランサー』という部品を動かさないようにすすぎ洗いすることが大事なポイントです。
このバランサーを動かしてしまうと、あとで組み立てた際に、ファンがちゃんと回らなくなってしまうので、気をつけましょう。
あとは、しっかりと各部品を乾かして、外したパーツを換気扇本体に取り付けて、お掃除完了です。
まとめ
頻繁にお掃除する場所ではないため、何となく『掃除が大変そう』『難しそう』と思っていたかもしれません。
それでも、実際に調べてみたら、実は自宅にあるもので、または身近なお店で揃えられるもので、シンプルな作業手順で簡単にきれいに掃除できることがわかりました。
また、自分で掃除をする方法以外にも、ハウスクリーニング業者に依頼することで、自分では落とせないような汚れも、プロの技術で徹底的にお掃除してもらう方法もあるということも分かりました。
キッチンは、食べ物を扱う場所ですから、つねに綺麗な状態にしておきたいですよね。
これからは換気扇掃除に対する考え方を見直し、もっと気軽に考えつつ見えない所まで気を配って、清潔な生活を送っていきましょう。