弔電とは、通夜や告別式に行けない場合に、故人を労り遺族へお悔やみの思いを伝える方法です。
訃報を受けた時、通夜にも告別式にも都合がつかない場合には通夜や告別式の時間に間に合うように弔電を手配しなければいけません。
突然の訃報にも慌てず対応できるように弔電のマナーを身につけましょう。
弔電の宛名は連名はダメ!「様方」や「気付」を使うのがベスト!
弔電は喪主により通夜式や告別式で読み上げられます。
なので、まず通夜式や告別式に間に合わないといけません。
事前に式の開始時間を確認しておくことは大切です。
送る先は葬儀を行う場所が基本です。
昔は自宅が主でしたが、現代では斎場での式が一般的になっているので、どこの斎場で式が行われるのかも要確認です。
またこれも肝心なのですが、弔電は故人に宛てて送るものではなく、喪主や遺族に宛てて送るものです。
ただ、喪主の名前が分からないこともあります。
喪主名不明であれば「故○○様(故人のフルネーム)ご遺族様」とする方法もあります。
また、喪主ではなく知人、友人に弔電を送りたい場合には「○○(喪主名)様方○○(知人名)様」とすることもできます。
また、式が斎場で行われる時は「○○斎場気付○○(喪主名)様」「○○斎場気付○○(故人名)ご一同様」とすることもあります。
会社に送る弔電では「株式会社○○気付 ○○(喪主名)様」とすることで仕事上の関係者に弔電を送ることもできます。
そのほか、社葬であれば主催者名宛、葬儀責任者宛、部署宛とすることもできます。
いずれの場合も喪主・斎場名・式開始時間を正しく把握してから弔電を送ってください。
弔電の宛名は喪主にするのがマナー!きちんとフルネームを記載!
お悔やみ事は誰しも予測できないものです。
突然のことに喪主は冷静ではいられない精神状態となっています。
そんな折に訃報を伝えていただいて、あまり細かく尋ねることがはばかられるかもしれません。
訃報を受け取るこちら側も突然のことで気持ちが動転したり、慌てたりしてしまいますが、喪主は更に辛い状況なのだと思い至りましょう。
お悔やみの気持ちをこめ、弔電の宛名は喪主の名前をフルネームで送りましょう。
同じ苗字の方の葬儀が同じ斎場で執り行われることはよくあることです。
宛名を苗字だけで送ってしまったら、斎場が取り違えることがあります。
お悔やみ事ですので、取り違えといったミスは喪主に対しても故人に対しても大変申し訳ないことです。
くれぐれもミスのないように注意してください。
まとめ
遺族は大切な家族を失ったばかり。
そんな時に、一人ではない、共に悲しんでくれる人がいるということを知らせる手段が弔電です。
通夜や告別式に駆けつけることができない時は、故人に哀悼の意を表し、遺族の心を慰めるための弔電を正しく送ることができるようマナーを身に着けてください。