万年筆のインクが蒸発してる!?自然に減るのを防ぐためのコツとは?

万年筆は高級文具の印象がありますが、最近は低価格で書きやすい種類も増えています。

ボールペンとは違う力を入れずに書くことができる万年筆。

趣味の高級文具としての地位は不動です。

万年筆はインクを使うのですが、そのインクの扱いが意外と盲点です。

インクの持ちが良いかどうかは万年筆を使いやすくするポイントでもあります。

万年筆のインクには染料インク顔料インク古典インクの3種類があります。

染料インクはカラーバリエーションが豊富で、固まりにくいインクでもあるので初心者には扱いやすいタイプです。

ただし、耐水性、耐光性が低いので汗や水でにじんだり長く日光に当たると色があせるという弱点もあります。

顔料インクは耐水・耐光性に優れており、1度乾くと水や日光にも強いのは良いのですが、メンテナンスを怠るとインクの水分が蒸発して固まってしまいます。

染料インクよりも蒸発は早くなります。

古典インクは耐水・耐光に優れ、始めは鮮やかな色付きから時間が経つにつれて黒く変化していきます。

いずれのインクを使うのかは、お使いの万年筆次第です。

万年筆のインクは万年筆と同じメーカーのものを使うことが原則です。

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万年筆のインクの持ちは環境でここまで違う!

実は意外に知られていない万年筆あるあるの一つが、万年筆のインクにはカビが生えるというものです。

しばらく使っていなかったインクをよくよく見るとふわふわした浮遊物があった、という経験は万年筆を使っているとよくあります。

万年筆のインクを使う大原則

①混ぜない。同じメーカーのインクであっても混ぜてはいけません。
②直射日光は厳禁。
③高温多湿厳禁。
④蓋をキチンと閉める。

です。

たとえ直射日光が当たらなくても昼間の日光が当たる場所では気温が上昇するのでインクには悪環境です。

また直射日光が厳禁だからと冷蔵庫に入れてもダメです。

冷蔵庫に入れて保管するとインクは乾燥ししてしまいます。

暑い場所で保管すると空気が膨張して空気孔からインクが漏れることもあります。

また、蛍光灯の下でも温度が上がるのでインクには良くありません。

万年筆インクの保存方法と注意すべきポイントとは?

万年筆に悪い環境を先に述べましたが、それを元に考えると、万年筆を最適に保管するには、

①直射日光、蛍光灯が当たらない場所で保管する。
②高温多湿にならないところで保管する。

ということが前提です。

また、インクの消費期限は2年から3年程度です。

あまり古いインクでは万年筆の詰まりの原因にもなります。

なので、インクを購入したらインクの蓋なり分かりやすいところに購入年月日を記入しておくと良いです。

万年筆のインクを入れ替える時には、面倒でも万年筆をしっかりクリーニングすることが大事です。

コップに水か40度程度のぬるま湯を入れてそれにペン先を漬けます。

1~2時間程度、汚れや詰まりがひどいときは一晩程度漬けてから取り出し、流水で流し、軟らかい布でふき取って完全に乾燥させます。

これを定期的に行うことで万年筆の持ちも良くなります。

万年筆のインクを最適に保存するためには、買ったときの箱などに入れ、蓋のあるケースや扉のある棚に保管しましょう。

まとめ

扱いが面倒だと思われるかもしれませんが、万年筆は大事に使えば一生もの。

たまには文具に時間を使うのも心のゆとりの一つになるかもしれません。

正しい扱いで万年筆とインク、大事にしてください。

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