築30〜40年も経つ家だと、床下の土で湿気に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
「なんだか押入れがジメジメしている」
「床のきしみがひどい」
そんな悩みがある人も、原因は床下の湿気かもしれません。
床下の湿気対策におすすめ!ビニールシートで覆う方法とは?
布基礎とベタ基礎
築年数がかなり長い家の基礎構造は「布基礎」である場合が多いです。
簡単に説明すると、布基礎は床下が土のままの基礎です。
湿気やカビの問題が多い家のほとんどが、この布基礎の家だといいます。
ちなみに、床下が鉄筋コンクリートの基礎を「ベタ基礎」と言います。
湿気やカビの発生率は断然低く、シロアリの侵入も困難とされています。
床下の湿気対策
床板のきしみ、押入の湿気やカビ、畳のジメジメ、その原因は床下の湿気である可能性が高いです。
そのままにしておくと、柱が腐食し、そこにシロアリなどの害虫が巣食ってしまいます。
① 床下換気扇
床下の湿気に一番効果があるとされるのが「床下換気扇」です。
床下の空気を換気することで、湿気を排出します。
効果は高いですが、床下換気扇は3台1セットで費用が15〜30万と高額になります。
② ビニールシートで覆う
防水・防湿効果のあるビニールシートを選びましょう。
また、「防湿シート」でもOKです。
床下に敷いたら、動かないように砂利や砂を敷くといいでしょう。
テープで固定する方法もありますが、砂利や砂の方がしっかり固定できそうです。
テープで固定する場合には、防水で耐久性にすぐれたものを選ぶといいでしょう。
石灰を使う方法は、次のポイントで紹介します。
床下の気になる湿気対策に効果的!石灰を使う方法をご紹介!
床下に、調湿材を巻く方法を紹介します。
調湿材には様々な種類がありますが、昔からよく用いられてきたのが石灰を撒く方法です。
一番コスパも良く、強アルカリ性なので、殺菌・防カビ・虫除け効果が期待出来ます。
床下に石灰を撒く
石灰は吸い込んだり、目に入ったりすると健康被害が起こる場合があるため、使用する際にはマスクやゴーグルの着用が必須です。
あとは床下に降り、土壌に石灰を撒くだけです。
使用量の目安は、だいたい厚さ5㎜程度です。
石灰を使う際の注意点
石灰でとにかく注意が必要なのが「撒きすぎ」です。
石灰が固化し、逆に土壌の湿気を溜め込んでしまうのです。
また、石灰にはいくつか種類があります。
「生石灰」は乾燥剤にも使われていますが、水と反応すると発熱します。
大量に使用し、湿気と反応すると火災の要因にもなるので、「生石灰」は撒かないでください。
床下に撒くなら「消石灰」にしましょう。
まとめ
床下の湿気は放っておくと、シロアリなどの被害が出る可能性があるため、早めに対処しましょう。
床下換気扇が効果的ですが、費用がかかるのが難点です。
吸湿シートや防湿材を撒く方法なら、自分でも出来ますし、安くすむのでおススメです。
もし使う材料に迷ったら、ホームセンターの店員さんに相談してみるといいでしょう。