厄除のお札とは、厄年に神社やお寺で祈祷やお祓いをしてもらっていただくお札です。
ちなみに、神社で行う厄除けは『厄払い』お寺で行うのは『厄除け』と言います。
神社でお札をいただいたら、普通であれば神棚に納めます。
神棚には一社づくりと三社づくりがあります。
三社づくりの場合、最上位である真ん中には神宮大麻である天照大神のお札を、向かって右側には氏神のお札を、左側にはその他のお札を納めることになっており、厄払いのお札はこの左側に納めます。
一社づくりの場合には、手前から神宮大麻、氏神神社、その他のお札と重ねて納めるため、厄払いのお札は一番奥に納めます。
余談ですが、日本は神仏習合の習慣があり、神道には『来るもの拒まず』の考えが基本であることから、お寺でいただく『厄除け』お札も一緒に神棚に納めて良いとされています。
お寺でいただく厄除けお札は仏壇に納めますが、そこに神社のお札も一緒に納めるかどうかは個々人の判断で行う必要があります。
神棚がなくても方角が大事!厄除けのお札の置き場所と飾り方とは?
お札は神棚に置くのが基本ですが、現代では神棚がない家も一般的です。
そこで、神棚がない家ではどこにお札を納めるべきかを考えましょう。
①南向きもしくは東向きに祀る
これは、太陽が南側を通るためであり、神様・仏様が太陽を 見ることができる方角です。
②生活の中心となる場に祀る
普段使わない部屋ではなく、生活の中心であるリビングや居間に祀りましょう。
③お札は目線より高い場所に
仏様や神様を見下ろすことになるのは大変失礼です。
普段の目線よりも高い位置に、白い布か紙を敷いてその上に祀りましょう。
④不浄な場所や騒がしい場所はダメ
トイレ、洗面所、台所、風呂場、東北東(鬼門)、西南西(裏鬼門)、玄関、通路は落ち着かない場所でもありますので避けましょう。
⑤画鋲などで壁や柱に貼り付けない
現代ではお札を祀る場所がないのも確かですが、だからと言って画鋲などで壁や柱に『刺して』祀るのは大変失礼です。
お札を祀っている場所は清潔にして、毎朝手を合わせましょう。
厄除の札や捨てないで!正しい処分方法についてご紹介!
厄年は前厄から後厄まで本厄をはさんで3年間続きます。
厄除のお札は次第に守護のパワーを失っていくと言われています。
できましたら、1年を目安にお札は新しいものに替えましょう。
パワーが減っているお札は穢されやすいともいわれます。
ちなみに、お札はいただいた神社やお寺に返納するのが一般的です。
お寺や神社には『返納所』『納札所』が設けてあるところが多いです。
こうした場所がない場合やいただいた神社やお寺がお住まいの場所から遠く離れた場所である場合には返納したいと考えている神社やお寺に古いお札を受け取っていただけるかをあらかじめ確認しましょう。
またこのほかに毎年1月15日には『左義長』と言って地域でお飾りやお札を1年の感謝の気持ちを以て燃やす行事があります。
これにお札を出して御炊き出ししていただくことも可能です。
まとめ
いかがでしょうか。
一生のうち、厄に関する行事は皆さん大事にされていることが多いと思います。
正しいしきたりを覚えましょう。