お墓参りのお供え物は持ち帰りした方が良い?供物の仕方やマナー

お墓参りは故人・祖先との語らいの場。神聖な場であり、盆・正月・命日には参りたいものです。

日常ではないもののため、そのマナーについては正しく分からないことが多いものですね。

地域によってお墓参りの儀礼は多少違ってくるものですが、一般常識としてのお墓参りについて考えましょう。

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お墓参りのお供え物はその場で食べるのも良い!供養にもなる!

手ぶらでお墓参りというのも何だか寂しくて、故人が好きだった物などを持ってお墓参りに行ったりしたいものです。

お墓参りに行ったらまずお掃除をし、綺麗にしてから線香をあげ、半紙にお供え物を置いてしばし 故人と語らいます。

さてその後ですが、お供え物をどうしましょう。

昔は飢えている人や動物への施しの意味もあってそのまま残して帰る習慣もあったといいます。

食べ物を残してしまうと結局動物に食い荒らされたりしてお墓周辺を汚す結果にもなりますので、 今ではきちんと片付けてから帰るのがマナーとなっています。

お墓には故人が好きだったものを供えることが多いので、そのまま墓前でお供え物をいただくことは、故人と飲食を供にする意味も持ち、故人を慰める供養にもなります。

折角のお供え物を持ち帰って 捨ててしまうことは故人や先祖に失礼とも言えます。

持ち帰ったら 仏壇に供えましょう。

それもできない場合や花など食べる物ではないものを供えたら、半紙など白い物に包んで処分します。

その際に「お供え物を下げさせていただきます」と故人や先祖に一言報告するくらいの心持を持ちましょう。

また捨てることがどうしてもはばかられるならば近所へのおすそ分けとしても良いです。

地域によってお供え物の処分方法には違いがありますので、古くから地域に住む方からの教えに従うのも先祖供養になります。

お墓参りのお供え物にのしはつけない!掛け紙したものは仏前に!

お供え物の基本は五供(ごく)といい、香(線香)、花、灯燭、水、飲食です。

お供え物は仏様、故人、ご先祖様への感謝を示すもので、今の自分の命への感謝も表すものです。

お供え物として避けた方が良いのは、五辛(ごしん)といい、にら、にんにく、ねぎ、らっきょう、はじかみ(ショウガ、山椒)など匂いの強いものです。

お供えするものは決めたとして、お供えの仕方について考えてみます。

よく贈り物には「のし」を付けます。

そもそも「のし」とはアワビを不老長寿の縁起物として贈り物に添えた習慣の名残です。

アワビをモデルにしたデザインが現在使われている「のし」です。

これはお祝い事に使われるものです。

なので、弔事には「のし」がついていない「掛け紙」というものを掛けます。

お墓には前述したように、お掃除をした後、半紙の上にお供え物を上げるのですが、掛け紙をした 物は仏前に上げるのに適しています。

まとめ

若いうちはお墓参りや仏事に行く機会はあまりないかもしれませんが、基本的なマナーを知っていれば不安なくお墓参りにも仏事にものぞめます。

なにより故人と語らうお墓参りは今の自分のルーツと向き合う場面でもあります。

1年のうち、何回か、静かにお墓参りができるような時間を持ちたいものです。

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